JOURNAL

SONIA CARRASCO on sustainable fashion
JOURNAL #14
DATE : Mar 05, 2020
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JOURNAL #14 Mar 05, 2020

SONIA CARRASCO on sustainable fashion

- サスティナブルを日常に -
100%サスティナブルをコンセプトにした、ミニマルで洗練された美しい服。
2019年にデビューしたバルセロナ発の<SONIA CARRASCO>は、環境保護を大切にする、次世代のブランド。デザイナーのソニアが秘めた環境保護への強い意志やブランドへの思いとは。

text&photo:Mami Okamoto
服作りを始めたきっかけと、ブランドを立ち上げたきっかけを教えてください。
子供の頃からファッションには興味がありました。服作りを始めたのは、自分のライフスタイルやファッションへのパッションを表現したかったというのが大きいです。2014年にファッションスクールを卒業後、スペイン国内のコンテストで賞をもらったことが、自分のブランドを始める後押しになりました。
 自分のブランドを始めるにあたって、ファッション業界がどのように機能してるのか、また、世界的な有名ブランドがどう運営されてるかを知ることが重要だと思い、アレキサンダー・マックイーンとセリーヌでアシスタントデザイナーとして働き、2019年に初のコレクションを発表しました。
アレキサンダー・マックイーンや、セリーヌで働いていた時代に影響を受けたことはどんなことですか?
プレッシャーの中での働き方、プロ意識、ハイクオリティーなものづくりのプロセスやノウハウなどです。自分のブランドを立ち上げる前に、世界トップレベルの服作りを目の当たりにして、専門的な経験を積めたことは、とても自分のためになり、自信にもなったと思います。
"サスティナブル"をコンセプトにしたきっかけは?
もともと環境問題への意識は高く、自分のライフスタイルもエコロジカル。リサイクルを生活に取り入れたり、食生活にも気をつけています。だから<SONIA CARRASCO>も必然的にこのようなコンセプトになりました。  2019年、環境破壊が問題になっているこの時代にスタートしたブランドとして、環境に配慮したサスティナブルなファッションを提案するのはマストなことだと思います。
アトリエではどのようにものづくりをしているんですか?
働いているのは8人。女性のみのチームです。私はクリエイティブディレクター兼デザイナー。そして、パタンナー、縫製担当、スタイリスト、グラフィックデザイナーとアシスタントが3人がいます。女性が8人も集まるとそれはそれは、すごくパワフルですよ。さらに、社会的に立場の弱い女性を支援するために、慈善団体と協力しています。
毎シーズン、環境問題をコレクションのテーマにしています。
具体的に、どのようにシーズンテーマを決めているのですか?なにか基準はありますか?
シーズンテーマは、自分の思想とリンクする環境問題や、気になる出来事をピックアップしています。2020SSのテーマは"33.394759- 124.969482"。この数字は、太平洋上の座標です。ここには海洋プラスティックごみが堆積し、大きな島のようになっていることから"プラスティック島"と呼ばれているんです。この問題に異議を唱えるため、メッセージTシャツや紙製のボタンを使ったアイテムを展開しています。ハンガーも紙製です。  また、2020AWは、カザフスタンとウズベキスタンにまたがる「アラル海」をテーマにしています。ここは、コットンを栽培するために、面積が10分の1になってしまった塩湖なんです。その地方で栽培されたコットンをリサイクルした素材を使用したウエアも展開しています。
 私は、ファッション産業が環境に与えている負荷のこと、世界で何が起きているかを伝えること、また、その問題提起をすることが使命だと思っています。
オーガニックコットンやリサイクルナイロン、紙のボタンなど、生地やパーツにもこだわっています。素材を選ぶ上で意識していることはありますか?
100%オーガニックやリサイクル素材のみを使用しています。また、原料、製作プロセスが生態系を破壊していないかどうか、グローバルオーガニックテキスタイル基準 (GOTS)をクリアしてるかは必ずチェックしています。また、サスティナブルとファッションを両立させるため、ユーカリの繊維からできたイタリア産の再生素材など、高品質な新素材を常にリサーチしています。  ブランドのロゴラベルは、海から収集されたペットボトルが原料ですし、使用する糸、紙袋や名刺もすべてリサイクル製品です。余ったハギレもラベルなどに再使用しています。サスティナブルであることはもちろん、できるだけフェアトレードのものを選んで、社会貢献したい。今後もいろいろ試行錯誤しながら新しいことをやっていきたいですね。
サスティナブルなブランドを継続していくために必要なことは何だと思いますか?
サスティナブルを継続するためには、消費者の意識が重要だと思います。作り手ができることは、消費者へどう問題提起するか、問題に気づかせるかということです。<SONIA CARRASCO>は、コンテンポラリーで洗練されたスタイルを提案しつつ、社会に対して絶えず問題提起をしていくつもりです。  それから、自分たちの考えやこだわりに共感してくれる、理解するサプライヤーを見つけることも重要だと思っています。絶えずイノベーティブでありたいですね。
#SCelfieという、セルフィー写真を活用したSNS上でのキャンペーンをスタートしています。その内容と、始めたきっかけを教えてください。
#SCELFIEキャンペーンは、SNSにハッシュタグをつけて投稿する簡単で単純なものです。私たちは、誰もがボタン一つでモデル、フォトグラファーとして表現者となりえるセルフィーという文化をポジティブに捉えています。SNS上で共有し、さまざまな人が繋がり、見る人に身近に感じてもらえることをコンセプトにしてます。また「誰でもできる、誰でも主役になれる」ということが、社会をちょっとだけ風刺しています。
バルセロナファッションウィークに参加されてますが、ランウェイ上にも環境問題のメッセージを込めているんですか?
2020SSは、ショーが始まる前に、バングラデッシュのビル崩落事故についてのドキュメンタリーを大画面で流しました。普通はハッピーな音楽が流れていたりすると思うんですけど、この悲劇の映像の中で待たされていた招待客はびっくりしていました。でも、現在のファッション産業が地球環境や社会にもたらしている事実を、消費者の皆さんに少しでも考えてもらうことも私たちの大事なステートメントなんです。
ソニアカラスコを着る人に、伝えたいメッセージはありますか?
地球を傷つけない服を着ることに誇りを持ってください。

SONIA CARRASCO

ミニマルなスタイルと洗練されたアバンギャルドなスタイルをミックスしながらも、環境保護への確固たるコミットメントを表明するマドリッド発のブランド。エコシステムを破壊することなくクオリティにこだわった美しい服作りで社会的責任に対して発信する、今注目のサステイナブルなアイテムを展開しています。
https://sonia-carrasco.com/

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