JOURNAL

A brand that's fueled by textile love:ACE & JIG
JOURNAL #09
DATE : May 23, 2018
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JOURNAL #09 May 23, 2018

A brand that's fueled by textile love:ACE & JIG

- テキスタイルに愛を込めて -
他で見たことのないようなオリジナルのファブリックと、着心地の良いけれどスタイルのあるシルエットーーーファッションの世界でも、一味違うやり方で、ブランドとして9年目を迎えた<ACE & JIG(エイス&ジグ)>。ニューヨークに暮らすケアリー・ヴォーンとポートランドに暮らすジェナ・ウィルソンの二人組が、宝のように少しずつ育ててきたブランドだ。
text:Yumiko Sakuma
  • ブランドを始めたきっかけはなんですか?
    「インターン時代に出会い、その後も、いくつか同じブランドで働くうちに、お互いのテキスタイルへの愛に突き動かされてブランドを始めることにしたの。当時、ジェナが住んでいたブルックリンの家の屋根裏を拠点にして。デニムやTシャツを作らないとダメだとみんなに言われたけれど、テキスタイルを作りたい、それだけを一番良い方法でやりたいと思って」(ケアリー)

  • ジェナ & ケアリー
テキスタイルへの愛がブランドの強みですね
    「そうですね。アンティークの手織り織機を使うインドの工場で、天然素材を使って染められた糸からオリジナルのテキスタイルを開発しています。毎シーズン、自分たちの日常で触れ合う物や人、アートなどをインスピレーションに、色やパターンを組み合わせて、新しいテキスタイルを25種類ずつ新たに開発し、そしてその生地を使って、モダンなシルエットに落とし込む。縫製も、同じインドの工場でやっているの」
    「工場を見つけるのは簡単なことではなかったけれど、今は、自分たちと同じ価値観やエトスを持ち、サステイナビリティを大切にする工場と仕事ができるようになった」(ケアリー)
    ブランドの哲学について教えてください
    「子供を持つふたりの母親として、サステイナビリティを、真剣にとらえています」(ケアリー)

    「捨てられないものを作ること、開発したテキスタイルを無駄なくすべて使うこと。ファッションの世界では、1メートルの生地のうち、平均20センチが捨てられ、埋立地になる現状があります」(ジェナ)
    「生地を切ることで出るスクラップは、ナフキンのような商品にしたり、アーティストとのコラボレーションを通じて、壁に飾れるような商品にしたり。ジッパーを使わないのも同じ理由。さっと気軽に羽織れて、スタイリングが簡単で、複雑ではないけれど(uncomplicated)手間がかかった(complezed)ものを心がけています」(ケアリー)
    • <ACE & JIG>のオーディエンスはどういった女性たちですか?
      「私たちのやり方が、自分たちと同じように、環境やサステイナビリティ、物を大切にすることに重きをおく女性たちに少しずつ受け入れられるようになってきたと感じています」(ケアリー)

      「同じ価値観を共有するアーティスト、アクティビストたち、私たちの作るものを着てくれる人たち、手で触れることのできる宝物を大切にしたいと思う女性たちのコミュニティが出来て来たと思います」(ジェナ)
    ブランドの次のステップは?
    「秋に発表するコレクションは、新たなテキスタイル、新たな技術を実験的に使いました。『コミュニティ・キルト』と銘打ったプロジェクトでは、私たちのコミュニティの存在、そしてそのストーリーを祝福するために、700人のファンたちに、残反を送り、大型キルトを作ることを依頼しています。チームも運営も大きくなってきたので、ブルックリンとポートランドに新しいスタジオを構えることになりました。そのほかにも、さらに自分たちが向上し、自分たちに挑戦し続けるために、考えていることが多数あります。」

    https://aceandjig.com/

    ACE & JIG
    2018 SPRING&SUMMER

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