JOURNAL

Timeless sandals by JUTTA NEUMANN
JOURNAL #08
DATE : Mar 08, 2018
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JOURNAL #08 Mar 08, 2018

Timeless sandals by JUTTA NEUMANN

- 色褪せない<JUTTA NEUMANN>のサンダル -
ニューヨークのイーストビレッジの片隅で、1994年から同じように靴を作り続ける<JUTTA NEUMANN(ユッタ ニューマン)>。クラシックなデザインのサンダルを、同じ手法で作り続けている。彼女の顧客の多くは、もう何十年もこの店に通い続けている人たち。自分の足にぴったりあったサンダルを、自分が選ぶ革で買うことができるから。普段は、お店までやってきた人だけがオーダーできるサンダルのカスタムオーダーを、今回、日本でも受け付けるというデザイナーのユッタに、話を聞いた。
とてもドライだけれど、誠実で正直な人だった。
text:Yumiko Sakuma
  • そもそもどうやって革の靴を
    作るようになったのでしょうか?
    ドイツ出身で、フランスを経てアメリカ人の夫と家族をスタートさせるためにニューヨークにきました。母親業のほかに、何かをやるべきだと思って仕事を探しているうちに、革職人の女性と出会った。かつてビレッジには多くの革職人がいて、80年代にはまだ生き残りが何人かいて、彼女のもとで6年半修行をしてから独立したの。
JUTTA NEUMANN NEW YORK
355 East 4th Street New York, NY 10009 https://www.juttaneumann-newyork.com/
革で作業をするのが好きだったから職業にしたのですか?
違うの(笑)。生計を立てないといけなかったし、それが自分にできることだったから。ドイツでは、戦後の「すべて自分で作る」という文化のなかで育った。動物を育て、野菜を栽培して、自分の洋服を縫う、という文化。フランスでは裁縫の仕事をしていたし、自然なことだった。もちろん楽しかったということもあるでしょうね。今も誰にも邪魔されずに、一人でレザーを切っているとき、瞑想しているみたいな気持ちになります。
どうやって評判を確立したのでしょうか?
最初から、人の足に合わせて作るカスタムのデザインをやって、人々が喜んでくれた。それから商品は少しずつ増えたけれど、その頃始めたクラシックなデザインは今も続けている。普通のファッション企業のようなやり方ではやらなかった。サンダルを買ってくれたお客さんが、10年後にまた新しいものを求めてやってくる。ここで作られたものは、すべて修理もしてるし、リソールもできる。実は、本来、私はレザーという素材はそんなに好きじゃないの。(笑) 固いし、ゴワゴワしているし、扱いづらいから。そのうち、生地のような柔らかいレザーを見つけて、バッグを作るようになった。そうやっていろんなデザインを選べるようにいろんな革を用意するようになったわ。
素材について教えてください。
今はもうアメリカで革を買うことはできないので、メキシコやイタリアから調達しています。
もちろんサステイナビリティ(持続可能性)についても意識している。私が作るものは、革を使っているし、染料も、接着剤も有害物質です。だから、私のサステイナビリティに対するアプローチは、一生使えるものを作ること。長く持つ商品を作ること。ビジネス計画としてはまったくダメなんだけれど(笑)。
だから多くの人に持ってもらわないと成立しない。
工程は?
革を切って穴をあけ、乾燥させて、形を整えます。土踏まずにあわせてアーチをつけるのが難しい。油を塗って、染め、革を張り合わせて接着し、カットして、コブル(継当て)の工程でサンダルの形に整えます。
  • カスタムの靴について教えてください。
    カスタムは本当に大変なの(笑)。お客さんだって何度もアポをとってフィッティングするうえに、普通より多くのお金を払わなければならない。でも世の中には、変わった形をした足をした人もいるし、自分にあった靴を見つけられない人もいる。足は、体のなかでとても大切な場所。自分の体重を支えているのだから、大切にしなければいけないものなの。私が信じる方法で作ったサンダルをほしいという人がいて、ここをハッピーな気持ちで去っていく。そしてそのサンダルがその人の体を支える存在になる。
    だからやっているのだと思います。

CUSTOM ORDER EVENT

2018年3月1日(木)~3月11日(日)まで<JUTTA NEUMANN(ユッタ ニューマン)>カスタムオーダー会を開催中。定番モデルの『ALICE』、『SIMONE』に加え、新たにクロスストラップが特徴の『CROSS』の3モデルからベースを選び、アッパー、フットベット、ソールをお好みに合わせてオーダーが可能。アッパーレザーは約100種類以上のバリエーションからお選びいただけます。

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