WOMEN WITH PILGRIM SURF+SUPPLY
2015年10月にN.Y.から上陸した
<ピルグリム サーフ+サプライ>は、
渋谷・神南エリアの路面店を拠点にして
スタートした。
どんな風に始まって現在があり、
この先どんなブランドへ、
どんなコミュニティへと進化していくのか。
ブランド立ち上げから
<ピルグリム サーフ+サプライ>
に
深く関わりのある2人の女性の対談から
探ってみたい。
少しずつ出来上がっていった、
<ピルグリム サーフ+サプライ>
らしさとは。
――まずはお二人が<ピルグリム サーフ+サプライ>でどんな風に働いてきたかを教えてください。
MARI
オープニングスタッフとして5年ほど、お店に立っています。洋服や雑貨のバイイングを兼任するようになってから2年弱、今年の9月からはウィメンズのバイヤーとして携わっています。古株です(笑)。
LEE
私もオープニングスタッフとして配属されました。2年前に退社をして、今は絵を描くことで生計を立てています。在籍中からウィンドウとか商品ポップの絵を担当していて、今も引き続き描かせてもらっています。本当にありがたいことです。MARIさんは私の指導係だったんですよね。
MARI
そうそう。当時から絵を描く子が入るよと聞いてました。<ピルグリム サーフ+サプライ>には「ワーク・ライフ・アート・レジャー」という4つのキーワードがあるんです。LEEのアーティストとしての才能はどんどん活かしてほしいという思いはありましたね。今は渋谷店でワークショップをしてもらうこともあります。
それぞれ、今シーズンのお気に入りのアイテムを着て
渋谷店にて対談。
左)LEE「仕事中もオフの日も、出張時も。改めて、どんなシーンにも合わせやすいと実感できるんですよ。シャツもパンツも、着古したら色違いを買い直したり、本当に長く着ているアイテムです。」
右)MARI「オリジナルのカットソードレスなんですが、着心地抜群です。ワンサイズなので着る人の気分や体型にあった雰囲気でアレンジしていただけたらと。」
左)LEE「仕事中もオフの日も、出張時も。改めて、どんなシーンにも合わせやすいと実感できるんですよ。シャツもパンツも、着古したら色違いを買い直したり、本当に長く着ているアイテムです。」
右)MARI「オリジナルのカットソードレスなんですが、着心地抜群です。ワンサイズなので着る人の気分や体型にあった雰囲気でアレンジしていただけたらと。」
ハイベーシックをそれぞれの
ライフスタイルに合わせて楽しめる。
――オープン当時のショップはどんな雰囲気だったのですか?
MARI
やっぱりメンズ、サーフィンというイメージが強かったですね。そこから、トレンドを追いかけるのではなくてライフスタイルと根付いているとか、カジュアルだけど知的な感じとか、「これはピルグリムっぽいよね」というものを自分たちスタッフはもちろん、お客様と一緒に少しずつ作り上げてきたという実感があります。オープン当初から今までずっと来てくださる方もいらっしゃって、それはとても嬉しいです。
LEE
芯がしっかりしている、自分らしさとか好きなものをきちんと分かっているお客さんが多いですよね。
MARI
質の高いベーシックアイテムというのがブランドの根本にあるんです。それをお客様がそれぞれのライフスタイルに合わせて楽しんでいただけるのが「ピルグリムっぽさ」なのかな。サーフィンやアウトドアというアクティブなシーンでも、決して機能性だけではなくて、ファッションとしても気分を上げてくれるようなものが揃います。
LEE
私は<ピルグリム サーフ+サプライ>のショップスタッフという立場から、一人のユーザーになった時に改めて分かったことがあって。絵描きという職業上、動き回ることが多いんですが、とにかく着心地がいいんですよ。現場仕事も多いし、時々、取材を受けたり、出張に出かけたりもするけれど、とにかくどんな時でも気が付けば<ピルグリム サーフ+サプライ>を着ていることが多い。“境目がない服”ということを実感します。
MARI
着心地がよくて、着まわしやすい。そして機能性がある。ファッション性と、日常でつい手にとってしまう快適さが同居している洋服なんですよね。
LEE
シワになりづらいとか、絶妙な場所にポケットが付いているとか、ちょっとしたディテール使いにも改めて気付くことがありました。
MARI
長く着てもらいたいですし、自分自身も長く着たいなと思います。20代〜50代とお客様の年齢幅が広いのも特徴です。
世の中が移ろいゆくけども
決して軸がブレないショップで
ありたい。
――これから先、どういうブランド、どういうショップになっていくのが理想でしょうか。
LEE
私は、変わらないでほしいです(笑)! ずっとハイクオリティなベーシックアイテムを作り続けてほしい。これだけ世の中の流行が目まぐるしく移りゆく中で、変わらないって実はすごく難しいことです。でも、それは同時に最強なんじゃないかなと思ったりもします。
MARI
変わらないのに、つい行っちゃうお店。それはいいね。
LEE
急にトレンドアイテムとかがずらりと並び始めたらびっくりしちゃう(笑)。<ピルグリム サーフ+サプライ>のシンプルなTシャツやカットソーを1枚買ったら、結構な頻度で着るんですよ。やっぱり消耗品だからどうしても生地がよれたり、汚れたりしてくる。そういう時にまた、同じアイテムを買いに行こうって思えるのがいいところだから。
MARI
毎シーズン、もちろんコンセプトとシーズンカラーがあるけれど、大きな変化はないからね。少しのアップデートを繰り返していくイメージ。
LEE
そうですよ、安心感と安定感! 面白いのは、前シーズンと同じようなアイテムがあるのに、実際に手に取るといつも、よし、買い換えようって思うところ。絶妙なアップデートなんですよね。
左)MARI「ワッフルのカーディガンはリサイクルポリエステル素材。サステナビリティに対する取り組みも行っていますが、言葉の響きやある種のトレンドだけにならないように注意しています。リサイクル素材は優先的に選んだり、長く愛用できるデザインにこだわったり。ファッションアイテムとして気分が高揚することも大切ですから、バランスをうまくとりながらやりたいです。このカーディガンは厚みはあるけれど、軽量。自宅でケアできる手軽さも魅力ですね」
右)LEE「色のトーンも毎シーズン、そこまで変わらないところが私は好きです。ニットも着てそう!と言われる色味なんですけど(笑)、そこがいいんですよ。」
左)MARI「ワッフルのカーディガンはリサイクルポリエステル素材。サステナビリティに対する取り組みも行っていますが、言葉の響きやある種のトレンドだけにならないように注意しています。リサイクル素材は優先的に選んだり、長く愛用できるデザインにこだわったり。ファッションアイテムとして気分が高揚することも大切ですから、バランスをうまくとりながらやりたいです。このカーディガンは厚みはあるけれど、軽量。自宅でケアできる手軽さも魅力ですね」
右)LEE「色のトーンも毎シーズン、そこまで変わらないところが私は好きです。ニットも着てそう!と言われる色味なんですけど(笑)、そこがいいんですよ。」
デザインや着心地の良さを前提に、環境の配慮もされたアイテムが豊富に揃う。両面ともに美しい柄が施されたリバーシブル仕様のブルゾンは、ドープダイという余分な水や染料を使わずに染められた糸を使用。
ここ最近は環境に配慮したモノづくりをしているブランドの展開も増えている。中でも<ベースレンジ>は、デザインと素材のバランスがとてもよく、スタッフからも人気の高いブランド。
<ピルグリム サーフ+サプライ>
ならではの
普遍性を大切にしたい。
――<ピルグリム サーフ+サプライ>のショップは働いている皆さんが本当に魅力的ですよね。確固たるコミュニティを築いていて、このブランドが好きで、仲が良さそうなのが伝わってきます。
MARI
皆、個性的でアクティブで一緒に働いていて楽しいです。コロナ前は休みを合わせて一緒にキャンプに行ってました。それぞれが自然と<ピルグリム サーフ+サプライ>を着てますね。
LEE
ちゃんと喧嘩して、ちゃんと仲直りする関係でしたね。
MARI
LEEが顔を真っ赤にして怒っていたのを覚えてるよ(笑)。
LEE
でも、今も私が個展を開くとスタッフが皆で来てくれたり、ワークショップを開けば、昔のお客さんが顔出してくれたり。そういう関係性は嬉しいです。
MARI
バイイングをするときも、空間全体で<ピルグリム サーフ+サプライ>だと考えています。LEEと同じで、私もこのブランドならではのコミュニティや普遍的なよさを大切にしたいと思う。その中でサステナビリティのこと、今、女性の生活にあると嬉しい洋服や雑貨を置きたいですね。渋谷店と京都店にぜひ一度足を運んでいただけたらと思います。
イズミダリー
1986年、北海道生まれ。幼少期から絵を描き始める。アメリカ留学時に絵を学び、2015年より東京に拠点を移し、2019年から本格的に絵描きとしての活動をスタート。アクリル画の作品を中心に、看板や宣伝美術、ウィンドウに用いられる絵や文字を描いている。