PILGRIM SURF+SUPPLY

ピルグリム サーフ+サプライを着る、
女性たち。

ピルグリム サーフ+サプライを着る、女性たち。

VOL.1

PILGRIM SURF+SUPPLY DIRECTOR

Maiko Morita

(森田 麻衣子)

WOMEN WITH PILGRIM SURF+SUPPLY

2015年10月にN.Y.から上陸、
本格的に日本での展開が始まった
<ピルグリム サーフ+サプライ>。
今では知的感性を持った、自分のライフスタイルに
馴染むおしゃれを楽しむ女性に
支持されるブランドへと育っている。

世の中の価値観が急速に変わりゆく2021年の春、
どんな風に、どんな気持ちで
このブランドと向き合っているのか、
大切にしていることはなにか、
魅力はどこにあるのか。

ディレクターの森田麻衣子が自分の言葉で語る。

ピルグリム サーフ+サプライの
1番の自慢は、
そこに集う人たち。

「都会と自然のデュアルライフを楽しめる人たちに向けたセレクトショップであり、ブランドであるということが根底にあります。ワーク、アート、ライフ、レジャーという4つのキーワードがあり、それは単体で存在するのではなく、境界線を引かずに相互作用することが大切だと考えます。ファッションを提供するショップですが、あくまでその“ファッション”も日常や生活から派生していることは自分が関わるようになってから特に感じるし、実際にライフスタイルとの密着を意識した物作りをしています。

ショップのあり方も同様ですね。構成や世界観はもちろんブルックリンのショップを手本にはしているけれど、東京・渋谷の神南エリアと京都・烏丸通りの新風館、それぞれのコミュニティに馴染むことが1番大事。そうしていくと、<ピルグリム サーフ+サプライ>の1番の魅力はやっぱり“人”になるんです。お客様もショップスタッフもサーフィン、アウトドア、アートとファッションの他にも趣味を持ち、サステナビリティはじめ、社会問題への関心も高い。だから“洋服に着られる”ことがなく、それぞれ、自分に馴染んでいる。その姿から刺激をもらうことはとても多いです。」

“ベンガラ染め”という、土壌からとれる成分を使用した特殊な染色法を用いた<アール ジュビリー>とのスペシャルアイテム。

2021年の春夏は、
さりげなくて心地よい
遊び心をデザインに忍ばせること。

「<ピルグリム サーフ+サプライ>のウィメンズの世界観をディレクションするのが私の仕事です。具体的にいうと<ピルグリム サーフ+サプライ>の物作りをする上で、N.Y.のチームとミーティングを重ねて形にしていくこと、それからショップに並べるセレクトアイテムのバイイング。そして、別注アイテムの企画が主です。最近はブランドとしてのサステナブルな取り組みを考えることも多くて、物作りはもちろん、様々な角度から今できることをできる限りで取り組み始めている段階ですね。

2021年春夏シーズンのコレクションについてもお話しします。今季はバウハウス出身のテキスタイルアーティスト、アンニ・アルバースと彫刻家のルイーズ・ブルジョアからインスピレーションを受けました。彼女たちが作りだした作品や実際の着こなしを、<ピルグリム サーフ+サプライ>らしいアイテムに落とし込んでいます。二重折りのジャガード生地を作ったり、ナバルボーダーの一部分をずらしたり。さり気ないからこそおもしろく、心地よく思える遊び心を、柄やデザインに取り入れました。メキシカンパーカはオーガニックコットンとポリエステルを使用。このポリエステル糸は繊維と顔料が一体化しているため、色の劣化も抑えられ、また染色の手間がないため少ないエネルギーで作ることができます。フロントボタンのトップスは植物由来の色素で染めるボタニカルダイを採用。こんな風に有機的な素材や工程にこだわったものもあれば、福島県の伝統工芸、会津木綿を取り入れてモダンにアップデートしたスカートもある。どれも細やかなこだわりを詰め込んでいます。でもそれは後々に知ってもらうくらいでもいいのかもしれません。まずは手に取った時にワクワクして実際に買って着たいと思えるものを作る。気に入って長く着続けることもサステナブルだと思うので、そこにはとことん正直に向き合っています。」

今回インスピレーションを受けたアンニ・アルバースの作品集。他は今までフィーチャーしてきたアーティストのもの。

鎌倉でも渋谷でも自分らしく装える
“境界線のない服”

「住まいは鎌倉を拠点に、ショップのある渋谷、オフィスのある原宿を行ったり来たりという生活です。通勤時間は長いけれど、自然の近くに住むことで環境問題を肌で感じることも多く、個人としてもブランドとしても、サステナブルなアクションをする上で強く影響していると思います。オフの日はわりとアクティブに、朝から動くことが多いかな。最近は散歩がてら海沿いに落ちているゴミを拾う“ビーチクリーン”が習慣です。かながわ海岸美化財団というのがあって、そこからゴミ袋を提供してもらい、指定した場所に置いておけばゴミを持って行ってくれるんですよ。自家栽培でトマトやナス、オクラ、ハラペーニョを作ったりもしています。鎌倉は海も近いけど山も近いので、ハイキングに行くこともあるし、自宅でヨガをする日も多いかな。実際に、オンでもオフでも<ピルグリム サーフ+サプライ>の洋服を着ていますが、どちらの場所にも、時間にも、そして自分にもちゃんと馴染む。境界線のない服だと実感しています。」

お気に入りのハイキングコースは、天国ハイキングコースと神武寺・鷹取山ハイキングコース。

森田麻衣子

2004年入社。ショップスタッフ、プレスを経て、2017年より<ピルグリム サーフ+サプライ>のウィメンズディレクションを担当。鎌倉に移住し、都会と自然の2拠点生活を楽しむ。最近はヨガ、ビーチクリーン、畑作業など身体を動かすことにハマリ中。環境問題、サステナブルに関する情報は、SNSやPodcastで収集。

( staff )

Photography Kensuke_Ido / Maiko_Morita
Web Design & Development : past inc.
Edit & Writing Kaori_Watanabe(FW)

*表示価格は全て税込です。